高血圧|盛岡市のくわた脳神経外科クリニック

高血圧とは?(高血圧の基準値)

血圧とは、心臓から送り出される血液が動脈を流れる際に、動脈の内側にかかる圧力のことで、医療機関で血圧を測定した際に、最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上だった場合には、高血圧と診断されます(高齢者においては150/90mmHgとやや高めに設定されることがあります)。

高血圧とは、血管に負担がかかる血圧が高い状態のことです。水道ホースで例えると、ホースを握って勢いよく水が出ている状態のように、血管に強い圧力がかかる状態が続くと、血管が傷ついたり硬くなったりする可能性があります。

高血圧の症状

高血圧の特徴として、症状が進むにつれて血管がいつも張りつめた状態になり、血管が次第に厚く硬くなった結果、動脈硬化の原因となることが挙げられます。初期症状としては頭痛やめまい、肩こりが起こりやすくなりますが、血圧に関係なく普段から現れやすい症状であり、高血圧と自覚することは難しいとされています。

症状が進み動脈硬化が進行すると、血管の内部がますます狭くなることから、血管の壁が弱く細い血管が多い脳・眼・心臓・腎臓などの臓器との合併症を引き起こし、機能に障害が起こります。

高血圧の原因

高血圧の原因としては、遺伝によるものと、生活習慣などの環境によるものがあります。

遺伝による原因として両親ともに高血圧症だった場合に、体質が遺伝することで子供も高血圧症になりやすいと言われている他、後述する生活習慣といった環境が親子で似ることも原因の一つと言えます。

高血圧症に関係している生活習慣には様々なものがありますが、一例として過剰な塩分やアルコールの摂取、喫煙、運動不足や肥満などが血管を収縮させたり血行を悪くすることに繋がり、高血圧の主な原因となっています。

高血圧の改善方法

第一に、定期的に血圧を検査しましょう。自身の血圧を常に把握しておくことで、早期の発見と対策が可能になります。

また、高血圧と食事は関連性が高く、症状の改善には生活習慣を見直して減塩と減量を心掛けることが基本と言われています。塩分の多い食生活や肥満は高血圧を促進させることから、調味料を少なめにすることや、インスタント食品を可能な限り控えることで、食塩を1日あたり6g未満にすることを目標としましょう。また、お酒は少量なら血圧を少し下げますが、過剰に飲みすぎると血圧が上がり、心臓にも負担がかかります。目安としては、日本酒は1日1合、ビールは中ビン1本までが良いと言われています。

そして、運動することは血行を良くし、血圧を低下させる効果があります。最初は負荷の低いウォーキングやストレッチなど、毎日気軽に行うことができる運動を、1日あたり30分程度を目安にして始めましょう。

生活習慣を見直しても症状が改善されない場合には、症状に応じた降圧薬が処方されます。薬物療法は数カ月かけて効果が表れるため、生活習慣の見直しと改善と並行して用法用量を正しく守り、治療を継続することが最も大切です。

脳疾患と高血圧の関係

高血圧が進行して動脈硬化が進むことによる合併症の一例として、脳疾患を発症する可能性があります。具体的には、脳の血管が詰まることで起こる脳梗塞、脳の血管が破れることで起こる脳出血などの脳卒中を引き起こすリスクが高まります。症状としては、麻痺や舌のもつれ、めまい、嘔吐、意識障害などが起きます。

脳卒中の発症率が最も低いのは120/80mmHgと言われており、最高血圧が10mmHg上昇した場合における脳卒中の発症率は男性で約20%、女性が約15%高まるとされています。一般的には高齢になるほど脳卒中を発症しやすい傾向にありますが、30歳代でも10~20%、40歳代でも20~30%は高血圧の状態とされています。

若年性の高血圧は生活習慣で改善するケースも多く見受けられます。「高血圧かも」と思った方は、お気軽に当院までご相談ください。薬に抵抗がある方に対しても、一人ひとりの患者様に寄り添った診療を心掛けております。

高血圧のご相談は盛岡市のくわた脳神経外科クリニック

脳神経外科領域は全身症状に通ずるものが多いこともあり、盛岡市にあるくわた脳神経外科では内科領域である高血圧についても診療や治療を行っておりますので、少しでもご不安な点がございましたらお気軽にご相談ください。