このような膝の症状でお悩みではありませんか?

膝の痛みには、スポーツや仕事による靭帯や軟骨の損傷や、関節もしくは腱が炎症を起こすなど様々なケースがあり、対処方法もそれぞれ異なります。膝の痛みに関する下記のチェックリストに該当する方は、放置をしておくと痛みが悪化する可能性があるため、一度検査を受診することをお勧めします。
□ 歩き始めや立ち上がる際に痛みが出る
□ 階段の上り下りがつらい
□ O脚(立った時に両足のくるぶしを揃えても膝の内側に隙間が空く状態)である
□ 膝の関節が赤く腫れて熱を帯びている
□ 膝の関節を押すと痛む
□ 歩いたり走ったりすると膝から音が鳴る
□ 正座がしづらい
□ スポーツの際に動作が不安定だと感じる
膝が痛くなる原因
膝が痛くなる主な原因としては、加齢やスポーツによって関節にある軟骨がすり減ったり変形することで痛みが出る場合と、関節周囲の筋肉や靭帯が断裂あるいは炎症している場合があります。
膝関節に多く起こる疾患としては、加齢や肥満により関節の軟骨がすり減ることで発症する変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)や、膝の関節に強い衝撃が加わったり、加齢により骨が変形することで発症する半月板損傷(はんげつばんそんしょう)が挙げられます。「歩き始めや立ち上がる際に痛みが出る」「階段の上り下りがつらい」という膝痛のほとんどは変形性膝関節症が原因だと言われています。
膝の靭帯に関する主な疾患には、ランニングやスポーツが原因で膝の内側にある筋肉が炎症して発症する鵞足炎(がそくえん)や、過度なランニングやサイクリングによって膝の外側にある靭帯を損傷して起こることから「ランナー肘」とも呼ばれている腸脛靭帯炎(ちょうたいじんたいえん)などが挙げられます。
変形性膝関節症
膝痛の予防・改善のための運動&ストレッチ
膝の痛みの予防・改善には、適度な運動やストレッチを習慣化することが大切です。また、膝の痛みを予防するためには、正しいフォームで歩くことも重要となります。背筋と膝を伸ばし、腕を自然に振ってかかとから着地することを心がけましょう。
膝が痛い場合は下記の手順に沿ってストレッチを行うことで症状の改善や緩和が期待できます。回数や秒数はあくまでも目安のため、無理のない範囲で行いましょう。
膝の外側が痛む場合
①床に座った状態で両足を伸ばす
②つま先をゆっくりと寝かせて足首とすねが伸びた状態にする
③つま先をゆっくりと立てて、ふくらはぎが伸びた状態にする
④手順②~③を10セット繰り返す
膝の内側が痛む場合
①壁に片手をついて片足で立ち、もう片方の足のつま先を掴む
②つま先をゆっくりとお尻の方に引き寄せて、太ももの前側を伸ばす
③ゆっくり深く呼吸しながら、姿勢を30秒キープする
④反対側も同様に行う
⑤手順①~④を2~3セット繰り返す
当院でできる治療法
当院では、膝の痛みに対してヒアルロン酸の注射を行っている他、専門機器で患部を温めて血行を良くしたり、低周波電流や半導体レーザーを用いて治療を行う物理療法を実施しております。これらの処置で症状の改善が現れない場合には、地域の病院と連携を取り、手術や専門的な検査・治療を行うことができる医療機関をご紹介いたします。