めまいに悩む皆さまは、少し体を動かすだけで天地が揺らぐような不安を抱えています。盛岡市くわた脳神経外科クリニックでは、そうした心理的・身体的負担を理解しながら、丁寧な診察と適切な治療を提供しています。めまいは「ただの疲れ」「年齢によるもの」と軽視されがちですが、ときに深刻な疾患の前触れとなることも。だからこそ専門医の視点で「見落とさない診療」を心がけています。
めまいに悩む方が増えている理由
現代社会ではストレスや生活習慣の乱れ、長時間のデジタル機器使用などにより、めまいを訴える方が増加傾向にあります。また、高齢化の進展により、血圧や循環器の問題が現れてめまい症状が頻発するケースも多くなっています。
“めまい”とはどんな症状?日常生活への影響
めまいはただふらつくだけではなく、まるで部屋が回っているように感じたり、自分自身や周囲が漂っているような状態を指します。めまいが日常生活に与える影響は大きく、歩行不安定による転倒リスクの増加、運転や機械操作の危険性、集中力低下による作業効率の低下、外出への不安感、さらには吐き気や嘔吐による食事摂取困難など様々です。特に高齢者では転倒による骨折リスクも高まります。
めまいの主な症状と分類~ふらつき・回転性・ふわふわ感
めまいと一口に言っても、その感じ方には種類があります。
ふらつきは歩行時にバランスを崩しやすくなる症状で、真っ直ぐ歩けない感覚や片側に引っ張られる感覚があります。暗い場所や目を閉じた時に悪化しやすいのが特徴です。
立ちくらみは姿勢を急に変えた時に発生し、一時的な視界の暗さや数秒間のめまい感を伴います。起立性低血圧が原因であることが多いです。
ふわふわ感は地面が不安定に感じられる感覚で、船に乗っているような浮遊感や雲の上を歩いているような感覚を伴います。頭がぼんやりする感じが長時間続くことが特徴です。
回転性めまいとは?その症状とメカニズム解説
回転性めまいは、自分自身や周囲の環境が回転しているように感じる症状です。数秒から数時間続くことがあり、吐き気や嘔吐、発汗、顔面蒼白などを伴うことが多いです。
このタイプのめまいは主に内耳の三半規管や前庭器官の異常によって引き起こされます。私たちの平衡感覚は内耳の平衡器官、視覚情報、体性感覚情報の3つを脳が統合することで維持されていますが、内耳に問題が生じると回転性めまいが発生します。
突発的なめまい・慢性的なめまいの違い
突発的なめまいは前触れなく急に発症し、症状が強く日常生活が困難になることがあります。数分から数時間で収まることが多く、良性発作性頭位めまい症や前庭神経炎などが原因となります。他の神経症状を伴う場合は脳卒中の可能性があり、緊急受診が必要です。
慢性的なめまいは軽度から中等度の症状が長期間続く状態です。常に症状があるか頻繁に繰り返し、日常生活に適応できても不快感が続きます。自律神経失調症、不安障害、薬の副作用などが原因となることが多いです。
めまいの原因とは?加齢・ストレス・性別・疾患等
めまいはさまざまな要因が重なって現れる症状です。加齢とともに(耳や脳の機能が低下して)めまいが起こりやすくなり、ストレスや疲労・ホルモンバランスも影響します。女性は月経・更年期などで体調変化が激しく、めまいが起こりやすい傾向もあります。
良性発作性頭位めまい症/前庭神経炎/メニエール病など疾患が原因の場合
内耳に関連する病気は、めまいを引き起こす代表的な原因です。良性発作性頭位めまい症は最も一般的なめまいの1つで、頭を特定の方向に動かすことで症状が誘発されるのが特徴で、適切なリハビリ運動で改善が見込まれます。前庭神経炎はウイルスなどによって前庭神経が炎症を起こす状態で、治療には内服やリハビリが効果的です。メニエール病では耳鳴りや難聴を伴い、めまい発作が繰り返されるケースがあります。
脳出血・脳梗塞など重篤な病気の可能性と注意点
めまいが脳血管疾患の症状として現れることがあります。特に以下のような場合は脳出血や脳梗塞を疑う必要があります。
・めまいに加えて、手足のしびれや麻痺がある
・言葉がもつれる、話しにくい
・突然の激しい頭痛を伴う
・物が二重に見える、視野の一部が見えなくなる
・顔の片側がゆがむ
・意識障害がある
特に小脳や脳幹部の梗塞では、めまいが主症状となることがあります。これらの症状を伴うめまいを経験した場合は、直ちに救急車を呼ぶか、脳神経外科を受診する必要があります。
めまいの検査・診断方法
当院では、症状の背景を丁寧に問診し、視線運動やバランス検査、聴力検査などを組み合わせて診断します。画像診断(CT・MRI)による脳梗塞や腫瘍などの除外を早期に進め、安心できる診療体制を整えています。
問診・診察でわかる症状のポイント
めまいの診断において問診は非常に重要で、医師は以下のポイントを確認します。
・めまいの性質(回転性か浮動性か)
・発症の状況(突然か徐々にか)
・持続時間(数秒、数分、数時間、数日)
・繰り返しの有無
・頭位や体位変換との関連
・随伴症状(耳鳴り、難聴、頭痛、嘔気など)
・既往歴や服用中の薬剤
また、診察では平衡機能検査、眼振検査、神経学的検査などを行い、めまいの原因となる疾患の手がかりを探ります。
見逃してはいけない危険なめまい症状と必要な受診タイミング
以下のような場合は、緊急性の高いめまいの可能性があるため、すぐに医療機関を受診してください。
・これまで経験したことのない激しいめまい
・意識障害を伴うめまい
・手足の麻痺やしびれを伴うめまい
・言語障害を伴うめまい
・激しい頭痛を伴うめまい
・高熱を伴うめまい
・胸痛や息切れを伴うめまい
・突然の聴力低下を伴うめまい
特に高齢者や高血圧、糖尿病、高脂血症などの基礎疾患がある方は、脳血管疾患のリスクが高いため注意が必要です。
めまいの治し方・対処法─自宅でできるケアと診療科目の違い
めまいが起きた時はまず安静にし、深呼吸をして体の緊張を和らげましょう。吐き気がある場合は、横向きに寝転ぶことで症状が落ち着くことがあります。
日常生活での予防・改善策(姿勢・睡眠・ストレス管理など)
規則正しい生活リズムを保ち、睡眠時間を安定させること。長時間のスマホやPC使用時には適度な休憩と、首・肩まわりのストレッチを取り入れることも大切です。さらに、軽い運動や瞑想・深呼吸によるストレス緩和はめまい予防にも役立ちます。
耳鼻咽喉科/内科/脳神経外科の選び方と診療科の違い
耳鼻咽喉科では内耳関連のめまいに対して専門的診療を、内科では循環器や代謝など全身のバランスの視点から診断を行いますが、脳神経外科では脳梗塞や出血など脳病変の可能性を精査します。当院はその両面を網羅できる点が強みです。
めまいに潜む重大な病気・障害のサインとは?
日常的なめまいとは異なり、特に注意したいのは脳卒中や脳幹疾患など重大な疾患です。当院では必要に応じて緊急画像診断を行い、迅速な対応が可能です。
脳卒中(脳出血・脳梗塞)との見分け方
顔の左右差やしびれ、強い頭痛・意識障害がある場合、これらは脳幹への影響も疑われるサインです。軽度でも見逃さない姿勢で診療にあたります。
内耳疾患・前庭障害・内科系疾患が疑われるケース
耳鳴り・聴力低下・吐き気などが伴う場合は、メニエール病や前庭神経炎、さらには低血圧や不整脈など内科的原因が考えられます。
めまい発作と突発性難聴・耳鳴りが同時に現れた場合の注意点
急に聞こえが悪くなったり、耳鳴りが始まったりした場合、耳鼻咽喉科との連携が不可欠です。当院では必要があれば専門医を紹介し、総合的に対応します。
盛岡市でめまい治療なら当院へ─くわた脳神経外科クリニックの強み
当院は、脳神経外科専門医である院長が丁寧な問診と診断を行います。最新の画像診断機器を備え、安心・確実な治療をご提供しております。
専門医による丁寧な診断・検査体制
これまで数多くのめまい患者さんを診療し、脳疾患発症前の軽微な兆候を捉えてきました。高性能MRI・CTにより速報的に異常の有無を判断します。
最新の治療法・リハビリ・生活指導までトータルサポート
投薬だけでなく、頭位反復運動や歩行訓練などのリハビリを通じて根本的な改善を目指し、生活習慣面でのアドバイスも行います。
初めての受診でも安心できるクリニックの特徴
院内は明るく清潔で、スタッフは親しみやすい雰囲気です。初診の患者さまには、丁寧な説明と寄り添う診療姿勢を大切にしています。
めまいの症状に不安を感じたら、どうぞ一人で抱え込まず、盛岡市のくわた脳神経外科クリニックへご相談ください。初期対応の段階から丁寧な診療を行うことで、不必要な悪化や重大疾患の見落としを防げます。体の揺らぎを取り戻し、安心して日常を過ごせるよう、私たちが全力でサポートいたします。