花粉症と頭痛の関係とは?

花粉症と頭痛の関係とは?

院長ブログ

花粉症と頭痛の関係とは?

花粉症と頭痛の関係とは?

厳しい寒さもようやく和らぎ、盛岡市にも待ちに待った春の訪れを感じる季節となりました。岩手山にも春の気配が漂い、お出かけが楽しくなる時期ですが、一方で憂鬱な種を抱えている方も多いのではないでしょうか。そう、毎年恒例の「花粉症」です。

くしゃみ、鼻水、目のかゆみといったおなじみの症状に加えて、「花粉の時期になると決まって頭痛がする」「普段より頭痛の頻度が増える」というお悩みの声をよく耳にします。実は、花粉症と頭痛には深い関係があるのです。

今回は、盛岡市のくわた脳神経外科クリニックが、花粉症によって引き起こされる頭痛の原因と、その対策について詳しく解説いたします。

なぜ花粉症で頭痛が起こるの?4つの主な原因

花粉症が頭痛を引き起こすメカニズムには、大きく分けて以下の4つのパターンが考えられます。

1. 鼻づまりによる酸欠と副鼻腔の炎症

花粉によって鼻の粘膜が炎症を起こすと、鼻づまりが生じます。すると、鼻呼吸が苦しくなり、無意識のうちに口呼吸になってしまいます。これが脳への酸素供給量を低下させ、頭がボーッとするような鈍い頭痛を引き起こす原因となります。

また、鼻の奥にある「副鼻腔」という空洞の換気が悪くなり、気圧が変化したり炎症が波及したりすることで、目の奥や額のあたりに痛みを感じることがあります。

2. アレルギー反応による血管の拡張(偏頭痛に似た痛み)

体内に花粉が侵入すると、アレルギー反応として「ヒスタミン」などの化学物質が放出されます。ヒスタミンには血管を拡張させる働きがあるため、脳の血管が急激に広がり、周囲の神経を刺激してしまうことがあります。これにより、ズキズキと脈打つような強い痛みが生じやすくなります。

3. くしゃみや鼻をかむことによる筋肉への負担

激しいくしゃみを連発したり、一日に何度も力強く鼻をかんだりする動作は、首や肩、頭の筋肉に思っている以上の負担をかけます。これが筋肉の過度な緊張や血行不良を招き、後頭部から首すじにかけて締め付けられるような「緊張型頭痛」を引き起こす原因になります。

4. 睡眠不足と精神的ストレス

夜間に鼻づまりがひどくて眠れない、という経験はないでしょうか。睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、頭痛の引き金となります。また、花粉症による日々の不快感や集中力の低下がストレスとなり、頭痛をさらに悪化させる悪循環に陥ることも少なくありません。

花粉症による頭痛を防ぐための対策

頭痛を和らげるためには、まずは根本原因である「花粉を避ける・アレルギー症状を抑える」対策をしっかり行うことが最優先です。

花粉を徹底的にガードする

外出時はマスクやメガネを着用し、盛岡市内で花粉の飛散量が多い日は長時間の外出を控えましょう。帰宅時は玄関に入る前に衣服の花粉をしっかり払い落とし、洗顔やうがいを徹底してください。

早めにアレルギー薬を服用する

症状が重くなる前に、抗ヒスタミン薬や点鼻薬などを適切に使用し、鼻炎症状をコントロールすることが頭痛の予防に直結します。

首周りを温めてリラックスする

筋肉の緊張による頭痛の場合は、入浴で体を温めたり、首や肩の軽いストレッチを行ったりして血行を促進しましょう。

「ただの花粉症」と我慢せず、専門医にご相談を

「花粉の時期だけだから…」と市販の鎮痛薬に頼りすぎていると、薬の飲みすぎによって頭痛が慢性化する「薬物乱用頭痛」を引き起こす危険性があります。

また、最も注意すべきなのは「実は花粉症が原因ではない、別の危険な病気」が隠れているケースです。くも膜下出血や脳腫瘍などの重大な脳の疾患による頭痛を、花粉症のせいだと思い込んで放置してしまうのは非常に危険です。

盛岡市のくわた脳神経外科クリニックでは、脳神経外科専門医として、その頭痛が危険な病気によるものではないかをしっかりと診断いたします。花粉症の時期に頭痛が悪化してお困りの方、いつもの頭痛とは違う強い痛みを感じる方は、決して自己判断せずに当院へ一度ご相談ください。

桑田知之
監修者
盛岡市のくわた脳神経外科クリニック
院長 桑田知之
  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本脳卒中学会専門医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医