皆様、こんにちは。盛岡市にある「くわた脳神経外科クリニック」です。
盛岡市でも日差しが暖かく、心地よい風を感じる日が増えてきましたね。これからの季節はバーベキューやキャンプなど、屋外でお酒を楽しむ機会が増えるのではないでしょうか。青空の下や、夜風にあたりながら飲むお酒は格別ですが、開放感からつい飲みすぎてしまうと、私たちの「脳」に大きな負担をかけてしまいます。
今月のブログでは、外での飲酒の機会が増えるこれからの時期に向けて、「飲酒と脳の関係」についてお話しします。
「酔う」とは、脳が麻痺している状態
お酒を飲むと気分が高揚したり、楽しくなったりしますよね。実はこれ、アルコールが脳を「麻痺」させているために起こる現象なのです。
アルコールが体内に入ると、まず理性や判断力を司る「大脳皮質」の働きが鈍くなります。すると理性のブロックが外れ、その奥にある本能や感情を司る部分の働きが活発になり、陽気になったり気が大きくなったりします。これが「酔う」という状態です。
適量であればリラックス効果も期待できますが、飲みすぎて血中アルコール濃度が高くなると、運動機能や記憶をつかさどる部分にまで麻痺が進みます。足元がふらついたり、昨日お酒を飲んでいたときの記憶をなくしてしまったりするのはこのためです。
長期的な過剰飲酒がもたらす「脳の萎縮」
さらに注意したいのは、長期的な大量飲酒が脳に与える影響です。
長期間にわたって過剰なアルコールを摂取し続けると、年齢を問わず「脳の萎縮(脳が縮んでしまうこと)」が通常よりも早く進行することが分かっています。脳の萎縮は認知機能の低下を招き、若年性認知症のリスクを高める要因となります。
また、大量飲酒は高血圧や動脈硬化を引き起こしやすく、脳出血や脳梗塞といった命に関わる「脳卒中」の引き金にもなりかねません。
盛岡市は美味しい地酒やクラフトビールなどが楽しめる魅力的な街ですが、だからこそ日々の飲酒量には十分な注意が必要です。
脳の健康を守る「お酒との上手な付き合い方」
では、脳の健康を守りながらお酒を楽しむにはどうすればよいのでしょうか。ポイントは以下の3つです。
1.適量を守る
1日の目安は純アルコールで約20g(日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本程度)です。
2.和らぎ水(チェイサー)を飲む
お酒と一緒に同量のお水を飲むことで、血中アルコール濃度の急激な上昇を防ぎます。
3.休肝日をつくる
週に2日はお酒を飲まない日を設け、脳と肝臓をしっかり休ませましょう。
屋外での楽しい時間、そしてこれからの健やかな毎日のために、ぜひご自身の飲酒習慣を一度見直してみてください。
「最近、物忘れが少し気になる」「お酒を飲んだ後、今までと違う頭痛がする」など、脳に関して少しでも不安なことがあれば、決して放置せず、いつでも盛岡市のくわた脳神経外科クリニックへご相談ください。専門医の視点から、皆様の脳の健康づくりをしっかりとサポートさせていただきます。
それでは、適度なお酒で、これから迎える初夏を元気にお過ごしください!
盛岡市のくわた脳神経外科クリニック
院長 桑田知之
- 日本脳神経外科学会専門医
- 日本脳卒中学会専門医
- 日本医師会認定産業医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
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